統合失調症で、未来のことを一緒に語れない夫とは
誓いは「小さなことで心配しないこと」だと
夫は例年、新年になると、他人のであれ自分のであれ、今年の目標みたいなものを話題にする。気力やモチベーションがすっかり低下するのも統合失調症の特長で、未来のことを一緒に語ることなどまず無理な夫といるのは辛い。休みの日には何にもせずに何時間も過ごすだけだから、何かそういったことをきっかけに少しでも前向きな話をしたいと思い、夫に今年の新年の誓いは何と聞いたら、「小さなことで心配しないこと」だと言った。
小さなことで過大な心配するのも、統合失調症の一面
彼は最近病状がすぐれず小さなこと、例えば何か物を落とすなどでまるで天地がひっくり返ったかように怒鳴ったり叫んだりしている。それで私は「毎日小さなことをこんなに大きなことにするあなたといると、まるで地獄に暮らしているみたい」と言わずにおれなかったんだけど、それも統合失調症の一面であるようだ。小さなことでもそれがとんでもない方向に行ってしまうのではないかと想像して、心配のあまり息も絶え絶えに震えていることがしょっちゅうある。本人はすごく苦しんで、それが彼の病気なんだから彼のせいは無いので、責めるのは良くないのかと、自分で言った後で思った。
新年の誓いは1日1回、夫婦間でお互いに笑わせること
でもとにかく私は「で、どうやったら悩まないで心配しないでいられると思うの」と聞いた。そしたら「真剣になりすぎないこと」と言った。イギリスではユーモアのセンスは重要な価値だと考えられているので、「それって真剣にならずに嫌な事でも笑い飛ばすって言うユーモアセンスのことだよね」と返した。
私は以前彼にどうやってイギリス人はユーモアのセンスを身に付けるのかと聞いたら、親が冗談を話すのを聞いて子供が自然に学ぶのだと言っていた。だから「あなたはイギリス人なんだから、もともと真剣になりすぎない事やユーモアのセンスは得意なはずじゃない? そんなら新年の誓いは1日1回以上お互いに笑わせることにするのどうかな。私も自分の新年の誓いにするから」と言った。
スマホの助けを求める
で「とりあえず今日の分何か面白いこと言って」と言ったら何も言わないでスマホを眺めているので、「何してるの」と言ったらどうやら冗談をスマホで検索しているらしい。「何か面白いこと書いてあった」と聞いたら「ない」と言う。それで私も検索してみた。最初日本語でやってもろくなものが出てこなかったんだけどそういえば英語でやってみようと思って英語で面白い冗談みたいな検索をしたら、イギリスの人が書いてるのかよくわからないけどいっぱい出てきた。大体いくつか見たら何も面白くなく、「ねぇこれはどうして面白いの」と彼に聞いて見ると「別に面白くないね」と言われるばかりで、やっぱり英語でも面白いユーモアや冗談のサイトってないのかなと思っていたところ、ちょっと面白いサイトが見つかった。でいっぱい200個位だがそれも短くてシンプルな、私にさえちょっとわかるような冗談ばっかり。まぁでも3分の1くらいはよくわからなかったけど。2人で読みあって結構笑った、これから1年2人の新年の誓いの通り、お互いに笑わせる冗談を言い続けたいな。
怒るのはよくなくても、不満に思う事は伝えよう
あと自分ももう一つ新年の誓いとして、彼同様、小さいことで真剣に考えて怒るのやめようと思う。一昨日書いたブログを読んでいたら、なんでこんな小さなことで怒ったりしたのかだろうと思った。「おつりちゃんと返してね」っていうのは感じ悪いけど、別にそこまで怒ることじゃないなと思った。
でもお釣り返してねと言ってそれだけで怒ったわけではなくてその前の時に、誕生日のプレゼントとか何ももらってないからこれが欲しいと言ったら、そんなのいらないと言う理由を並べ立てられたり、その前に彼の忘れ物を回収するのに大変だった時、手伝うのが当たり前のような感じで母と子の関係になっていると言うようなことがいろいろ重なったから怒ったのけど。それでも小さなことで怒るのはやめ、ただ、怒るのはよくなくても、不満に思う事は伝えようと思う。
